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昨年に引き続き、宮城県獣医師会の緊急災害時動物ボランティア認定講習会のスタッフをさせていただいております。
年に3回の講習会(計6講座)と1回の同行避難訓練及び宿泊体験を開催しています。
宮城県獣医師会HP
さきの週末は「同行避難訓練及び宿泊体験」の日でした。
動物(今回はわんちゃんのみ)と一緒にたくさんの人がいる知らない場所へ集まることや不便な環境で過ごすことを疑似体験してみることで、意識の面から防災への心構えを高めてもらうためのものです。
もちろん避難に似た経験をすることで想定される困難や備えを予測したり体験そのものをトレーニングとして位置付けることもできると思います。
防災意識が高まる中、でも問題が大きすぎて個人の力だけでは何をしたらいいのかわからなくなっていることもあるでしょう。
これに参加したからといっていざという時には何とかなるというものでもありません。
でもその”何か”を考えるきっかけになってくれたらと思って準備してきました。
さてさて、どんな様子かというと・・・
参加のみなさんで避難所運営ゲームをしたり
段ボールハウスで一晩を過ごしたり
わんちゃんをフェンスに繋いで様子をみたり
こうやって写真を並べてみてもこれといって特別な感じはないと思います。
ただ、参加なさっている方にとってはこの一つ一つがものすごく疲れる(どちらかというと精神的に)ことばかりでした。
避難といってもあくまで疑似体験。
わんちゃんを同行なさらなかった方もそもそも動物好き。
動物たちには多大なストレスにならないような配慮をしつつ。
本当の避難所だったらどうなってしまうのか・・・
参加者の方の素直な感想です。
私も反省点がいっぱいあります。
私の役目はみなさんの次に繋がるような経験としてある意味楽しく過ごしてもらうことだと思っていたんですが、それがうまくできなかったところもあったかも。
もともと防災そのものについては勉強不足です。。。
避難することなんて一生無いほうがいいし、正直したくはないです。
でもそう思っていて何も用意しないまま、避難しなければならなくなるのはもっと嫌かも。
無関心ではいられない・・・
いざというとき自分は『自助』ができるように備え、
余力があった時には身近な人たちと『共助』し、
『公助』はどちらかというと災害が起こる前に社会に対して問題提起をしていくことかな。
とかく、災害時には人間優先の対応にならざるを得ません。
当然、飼い主としては自分と自分の動物の権利も主張します。
でも争いごとになったら結果はついてこない(得られない)と思います。
公的なものに頼り過ぎず、いがみ合わず、共存するためにはどうしたらいいのか・・・
ものすごく難しい問題で、イメージすることすら大変だけどみんなで考えていきたいなと。
近ごろ思うのでした。